さくらパパです。
先日、所用で大阪証券取引所のビルに行ったのですが、そこに五代友厚の銅像が建っていました。彼の銅像は商工会議所にもあり、初めて見た時には感動しました。

僕は学生時代にゼミで経営史を学んでいましたから五代友厚のことは良く知っていたのですが、どう見てもフツーのおばさんが証券取引所前の銅像を写真に撮っているではありませんか。
はて?五代友厚って歴史好きか経済史や経営史を学んだ人しか知らないんじゃないの?
そう思って家に帰ってから奥さんに話すと、NHKの「あさが来た」というドラマに登場して五代サマと呼ばれる程の大変な人気になっているとか。
へぇ〜、ドラマの影響力ってすごいなぁなんて感心してしまいました。
ちょっとウンチクを語りますと、この五代友厚は渋沢栄一と並んで明治維新後、日本経済の発展に大変な尽力をした方で、東の渋沢栄一、西の五代友厚と呼ばれています。
官業の払い下げを行い政商などと非難され彼の評価は高くなかったのですが、最近ではその行いは決して私利私欲のためではなく日本の国のため、ナショナリズムからくるものだったということで見直されていたようです。
ドラマでも亡くなるシーンが報道されたようですが、五代友厚は若くしてこの世を去ってしまいます。その際に非常に大きな借金(ネットでは今の価値にして5,000万円と書かれていましたが、僕が勉強した時は確か数億円と聞いていました)を残してしまいました。
ここからは僕の恩師の言葉なのですが、では彼の人生は失敗だったのだろうか、後悔の残る人生だったのだろうか。
そう問われた時に、決してそうではなかった筈だと。何故なら彼はものすごく高額の借金を個人で借りられる程の人望を作っていたのだから、自分の人生に納得して亡くなった筈だ。
だから君たちも決して後悔しないように人生の岐路にさしかかった時には自分で納得できる道を歩みなさいと、そう教えられました。
その五代友厚が今こうして世間の注目を浴びていることを、とても嬉しく思います。日本のために尽くして来られたんですから評価されないとね。
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